TITAN3の造形台にアルミ板を使ってみました(実験メモ)
Posted Sep 16, 2016 - 9:42 AM
TITAN3をしばらく前に導入しまして、いくつかPLAでサンプルを作ってみて慣れてきたので
ABSのサンプルを試作しようとしてヒーテッドベッドの温度をあげたところ90℃付近でガラス板が熱割れしました。
# 実はPLAでの造形中にフィラメントがフィラメントリールで絡まってしまいフィードできなくなったために
# 絡んだフイラメントに印刷ヘッドが引っ張られ、ヘッドがガラス板上に落下する事故が数回ありました
# その衝撃でガラス板に微小クラックが入っていたようです
Genkeiさんには補修用のガラス板を発注して先日届きましたが、届くまでの間機材が遊んでしまうので
同じサイズのアルミ板を近所の金属材料屋さんに切出してもらってガラス板のかわりに装着してみました。
その実験メモです。
・アルミ板(A5052) 320mmX320mm、t=4mmを使用、元のガラス板用の止め具をそのまま使って固定
・造形物の側にカプトンテープをはりつけ+PITのりを塗る
・ベッド温度100度(Simplify3Dの初期設定のまま)
# なかなか上がりません、エアコンの冷風などがあたらないよう工夫が必要です
・エクストルーダ温度245度(Simplify3Dの初期設定のまま)
ただしマニュアルの操作パネルでエクストルーダ/ベッド温度を印刷開始前にあげておく
# フィラメントはサインスマートの1.75mm径ABS
・層厚0.2mm、その他Simplify3DのMedium条件
・Z軸のゼロ調整はコピー紙1枚程度
これで1層目の大きなソリはなく印刷できました。
造形物を剥がすには、ニトムズのテープはがしカッター(金属歯)が必要です。
樹脂のスクレーパーでは全く歯がたちません。
なお、アルミ板にビルドタック貼付もためしてみたのですが
・60℃にすると1層目が反る。80℃まであげる必要がある
・Zのゼロ調整を0.25mmくらいに、という説明書きにしたがい
コピー紙2枚で調整してみたが1層目がはがれる
熱ダメージ覚悟でカプトンテープ並みのゼロ調整にしないといけない模様
・何となく、の印象ですが、ヒートベッドの温度が低い故に造形時の周囲温度が
不足気味で、結果、積層間の「くいつき」が甘いように思える
なのでビルドタックの使用はあきらめました。
ヒートベッドとの電気的絶縁の不安(?)はあるのですがこのまましばらく
アルミを使ってみるつもりです。
Posted Oct 10, 2016 - 10:09 AM
Kato様、replyありがとうございます。
この件の後日談です。少々長くなりますが。
この後相変わらずPLAで造形する時、
1時間経過くらいでプリントヘッドが落下する事故が治りませんでした。
結局は、Amazonで買ったPLAフィラメントのスプールの寸法および巻き方に問題がありました。
このPLAフィラメントは
・スプール径が小さい(スプールホルダ径が約30mm、フィラメントの巻付側の径が約50mm)
径が小さいとホルダの支点とフィラメントを引出している位置の距離が短く
エクストルーダの引っ張りに対してテコの原理が十分に働かなくて重い(?)スプ-ルを回すことができず
エクストルーダの引っ張り力がフィラメントを締める方向に作用してしまう
ものと愚考します
・フィラメントをスプールに巻きつける際の「進行方向」に対するクセ(捩り)を
緩めず強引に力任せにまきつけているので余計フィラメントがスプールで締りやすい
(以下のまき直し作業をしていて気付きました)
という問題がありました。
こちら
http://arms22.blog91.fc2.com/blog-entry-543.html
の手作りスプールをそのまま拝借してフィラメントを全部まきなおしたところ(同時に捩りも緩和)
このPLAフィラメントでの落下事故は解消しました。
とはいえ、まだ落下の不安が完全に解消したわけではないので、当方では当面アルミ板の使用が続きそうです。
Posted Sep 26, 2016 - 10:58 AM
Nyaonさんこんにちは!
ビルドタックは凄い食いつきがよいのですが、剥がれに問題がありますが逆に離すと離すで反り返り問題がありますよね・・・
人によってはスプレー(ケープ)を使われていたりするみたいですが、私はシワなしPITでした。